welcome to Eurojapancomic!

eurojapancomic 検索 by Google
 

ヨーロッパマンガ事情

ドイツで生まれたマンガ家さん 来仏インタビュー!

フランス同様に、日本のアニメやマンガが人気を博しているお隣ドイツから、なんとドイツ人のマンガ家さんが来仏!との情報を受け、早速インタビューに行ってきました!今回来仏したのはドイツで日本式のマンガを描いているアニカ・ハグさんとクリスティーナ・プラカさん。二人のマンガはドイツで単行本発売されており、この度フランスのソレイユ社よりフランス語版が発売となりました。日本と同じく左開きの本に白黒ページ、サイズも日本のコミックと全く同じです。インタビューに答えてくれた「マンガ家」さんは、二人の可愛いドイツ人の女の子。ちょっと恥ずかしがりながらも、とても快く質問に答えてくれました。(二人は1月末のフランスのアングレームBDフェスティバルに参加するため来仏。インタビューは1月末に行われたものです。)


名前:アニカ・ハグさん(20歳)
名前:クリスティーナ・プラカさん(23歳)
作品タイトル:GOTHIC SPORTS
作品タイトル:YONEN・BUZZ

ユーロジャパンコミックEurojapancomic(以下EJC):お二人がどのような流れでマンガ家としてデビューしたのか教えて頂けますか?

GOTHIC SPORTS

アニカ・ハグ(以下AH):私たち2人とも、イベントのコンクールで選ばれました。ライプチヒで年一回、3月に開かれる「ライプチヒ・ブックフェア」というイベントです。コンクールの賞は色々あるので、私たちが「優勝」というわけではないのですが、TOKYO POPトウキョウポップという出版社が選ぶ賞に選ばれて、そこでマンガの出版をすることになったんです。私が選ばれたのは2004年です。

クリスティーナ・プラカ(以下CP):私は2002年のコンクールで選ばれました。でも、私はその時、既に「DAISUKIダイスキ」という雑誌でマンガの連

載をしていました。「YONEN BUZZ」は、そのDAISUKI誌に描いた「Plastic Chew」という作品の続き、という形を取っています。「YONEN BUZZ」はドイツでは2005年3月に発売されました。その後2006年1月に、フランスとアメリカで発売になりました。
AH:「GOTHIC SPORTS」はフランスが最初で2006年1月、その後ドイツで2月に発売です。アメリカでの発売も現在準備中です。

EJC:今は「マンガ家」としてお仕事をされているんですか?
AH:私はそうです。
CP:私は本業は大学生です。日本学を専攻しているんですよ。

EJC:お二人はいつ頃から日本のマンガを読んでいたのですか?


AH:15歳くらいの頃から読んでいました。

CP:私は12歳頃からです。最初はTVアニメを見ていて、というのも、まだ当時は「マンガ」というのがドイツにはなかったんです、その後マンガが発売されるようになって、14〜15歳頃からマンガを読むようになりました。

YONEN BUZZ

EJC:絵は何歳頃から描いていたのですか?


AH:絵は小さい頃から描いていたので、何歳だったか、はっきりとは分かりません(笑)。最初の頃よく描いていたのはゲームのキャラの絵です。
CP:私は、最初はTVアニメのキャラクターを描いていて、その後アメコミのキャラ、それからマンガを描くようになりました。ドイツにはフランスやベルギーにあるBD(バンド・デシネ)はあまりなくて、昔は漫画はアメコミがほとんどでした。そこに日本アニメの放映が始まり、マンガも発売されるようになったんです。

EJC:マンガ家になりたいと思ったのはいつ頃ですか?
AH:バカロレア(大学受験)の後、コンクールに受かってマンガ家になりましたが、特に前から思っていたわけじゃないんです。本当に偶然でした、運が良かったんだと思います(笑)。
CP:アニメの絵を描き始めた頃から、マンガを描く人になりたいなぁとは思っていましたが、当時はドイツにはまだ「マンガ」がなかったので、具体的なイメージがなくて、ぼんやり、なんとなく思っていただけでした。でもその後ドイツでもマンガが出版され始めて、14〜15歳の頃マンガを見て、「私がなりたいのはこれだ」と、具体的に意識するようになりました。

EJC:好きな、又は影響を受けた作品・作家は何(誰)ですか?
AH:「無限の住人」の作者、沙村広明さんが好きです。
CP:私は「最遊記」の峰倉かずやさんと土屋杏子さんですね。

EJC:マンガの描き方などは、どのように勉強したのですか?同人誌などは描いていたのですか?
AH:同人誌を描いてました。
CP:私は同人誌は描いていません。アニメやマンガの絵をひたすら真似て描いてました。トーンも自分で使い方を勉強しました。あ、「鳥山明のHETAPPIマンガ研究所」を参考にしていました。

サインしてもらいました〜!

EJC:トーンはドイツでも売ってるんですか?原稿用紙はどのようなものを使っているのでしょうか?
CP:トーンはネットで注文したり、あと、ドイツ国内の大きな本屋さんでも売ってるので、そこで買ったりします。
AH:紙は普通の画用紙を使ってます。線は自分で引いてます。
CP:私は日本のマンガ用の原稿用紙を使っています。3年前に日本に行ったのですが、その時に大量に買ってきました(笑)。それから出版社の人が日本に行くときは、原稿用紙を買ってきてくれるよう頼んだり(笑)。

EJC:作品の内容は日本が舞台なんでしょうか、それともドイツですか?話のアイディアはどこから来たのでしょうか?


AH:「GOTHIC SPORTS」は、舞台はドイツの高校です。アニャという女の子が主人公で、転入してきた学校で新しくサッカーチームを作るんですが、そのチームのユニフォームが“ゴシック”なんです。
CP:私のほうは東京が舞台です。バンドのお話しで、主人公の今井淳はドイツと日本のハーフという設定です。
AH:ストーリーは偶然出来てしまった、という感じで、特にアイディアがあった訳ではないんです。「ゴシック」というのも別に特別な意味はなくて、たまたま選びました(苦笑)。
CP:私は、もともとJ-POPが好きで、自分の大好きなことについて書きたかったので、このストーリーにしました。

EJC:フランスでは今第一巻目が両方とも出たばかりですが、今後何巻目くらいまで出す予定ですか?
AH:5巻くらいまでは出す予定です。
CP:私も少なくとも5〜6巻は出したいと思っています。ドイツには日本のようにマンガ雑誌がないので、最初からすぐ単行本の発売になるんですよ。私は大学の方の勉強もあるので(苦笑)、単行本を1年に1冊の割合で描いています。
AH:私は5〜6ヶ月に1冊のペースで描いています。

EJC:本国ドイツを初め、フランス、アメリカで発売されているお二人のマンガですが、日本でも発売されるといいですね。
AH:もっと上手くなったら日本でも発売される日が来るかもしれませんが、今はまだまだ力が足りないので無理ですね。(苦笑)
CP:ドイツ人が描く日本に、日本の人が興味を持ってくれるかどうか分かりませんが、いつかは日本でも自分の作品が発売されたらいいなぁと思っています。

いつか日本でも発売されるといいな!

 

とても可愛らしいお二人でした。このように、日本のマンガの影響を受けた、各国の「マンガ家」が続々登場するのも、そう遠くないのかもしれません。ところで、フランスでは、マンガ自体は売れていますが、フランス人のマンガ家というのはまだ存在しません。なぜなら、「マンガ=日本」という意識が強いフランスでは、フランス人の描くマンガは売れないから。「作家の名前がフランス人だと読者は買わない。」というのは出版社のお言葉。しかしまた、ドイツと違ってBD(バンド・デシネ)が存在するフランス。マンガイベントで発掘された同人誌作家がBD作家デビューする現象も、ここ数年出てきました。各国色々な作家デビューがあるものですね。

 

 

ヨーロッパマンガ事情のトップページに戻る

 



Copyright Eurojapancomic. All rights reserved.