「COSPLAY
FACTORY コスプレ・ファクトリー」とは?
|
|
|
左から、マースさん、セブリーヌさん、バンジャマンさん、ダビッドさん
|
コスプレ・ファクトリーはイベントでコスプレコンクールなどを運営するのが主な活動ですが、位置づけとしては、「Tengumi
テングミ」というアソシエーションの中の、コスプレ部門、となってます。テングミはカラオケやクイズなどの催し物を企画・運営するアソシーエションなのですが、その中でコスプレが好きな子たちが集まっている、という形です。コスプレ・ファクトリーと同列で、同人誌を専門に担当する「Tatsu
タツ」や、J-Musicやモードファンが集まった「Next Stop Harajuku ネクスト・ストップ・ハラジュク」という部署もテングミの中にあります。
テングミのメンバーは総勢約120名(!)、うち、コスプレ・ファクトリーは約20名です。現在、フランスには僕たち以外にも色々なアソシエーションがあって、それぞれ活動をしていますが、その中に在籍するメンバーは、複数のアソシエーションに加入してる場合が多いんですよ。みんな、もともとイベントの企画・運営に関わるのが好きな子たちなので、色んなアソシエーションに登録して、ボランティアで色々なイベントを手伝うのが好きなんです。
きっかけと活動、コンクール運営からメディアまで
テングミ、コスプレファクトリーとも、部を運営する代表格のメンバーは、元々ジャパンエキスポがまだアソシエーション運営だった当初、一緒に実行委員会をやっていた仲間で、それが後に分裂して、個々に独立したグループを使った格好です。
コスプレ・ファクトリーは、2004年末に立ち上げて活動してきました。今まで参加したイベントは約15イベント。ジャパンエキスポ、エピタ、ゲーム・イン・パリスなどの主なマンガイベントを始め、フナック(書籍・CDの大型チェーン店)やギャラリー・ラファイエットといった一般店舗でも、コスプレをやったことがあります。普通のお店でも、集客イベントとしてコスプレをする時があるんですよ!
コスプレに関して、僕たちが多くのイベントで経験があるので、「コスプレ」について様々なところからコンタクトがあります。フナックやラファイエットのような一般のお店がコスプレをやりたい、という時も話が来るし、メディアが「コスプレ」を記事や番組で取り上げたい、というような時も、情報の問い合わせが来たりします。そういう時は「コスプレ」について、知らない人たちが間違った知識や誤解を持たないよう、きちんとした説明や情報を提供するようにしています。
フランス人はコンクールが好き!
何故フランスではコスプレはいつもコンクール形式なのか?それはつまり「フランス人のコスプレイヤーはコンクールが好き」だから(笑)。フランスでは今から10年ほど前、90年代半ば頃から、コスプレをする人たちが出てきました。97年にトンカム(パリのマンガのお店)がミニイベントを行った時は10名ほどのコスプレイヤーが集まったんですが、その後すぐに「コスプレコンクール」というのが作られたんです。僕たちも以前、コンクール形式ではなく、普通の「ショー」という形でコスプレを行ったことがあるんですが、その時は全然参加者が集まらなかったですね。コスプレイヤーは、コンクールの賞品が欲しいというわけではなく、自分のコスプレが何番なのか、順位を知りたいんです(苦笑)。審査の基準は基本的に、衣装の出来と舞台パフォーマンス。もちろん、思うような順位にならなければ不平を言う子達もいますが、それは仕方ないですね。それもあって、審査員は、僕たちはやらず、コスプレイヤーの中から出てもらうことが多いです。僕たちが審査員をすると、ね、あんまり印象が良くないので(苦笑)。
代表のダビッドさん、メンバーのセブリーヌさんは、ともに自身もコスプレイヤーとして活動しており、なんとその道10年!まさにフランスのコスプレを誕生の頃から見続けてきた大御所と言える。他のメンバーも5年以上のコスプレ歴を持つなど、経験も十分だ。その彼らに、最近のコスプレ傾向を聞いてみた。
フランスのコスプレのレベルは年々上がってきてますね。最近の傾向だと、グループでコスプレをする子達が多くなったとことだと思います。以前は1人でやってる子が多かったんですが、最近は5〜6人でグループを組んで、かなり凝った衣装を作ってイベントに行く子たちが増えています。1人よりもグループの方が、会場で目立ちますからね。また、新しくコスプレを始める子も多くなりました。例えば、昨年2006年のジャパンエキスポでは、コンクール出場者の約40%がコスプレ初参加の人たちでした。
最近の人気コスプレキャラは、Naruto、Bleach、ファイナルファンタジー、NANAなどですね。でも、初心者の子たちは、自分の好きなマンガのキャラクターの衣装を着ることが多いんですが、それが段々回数を重ねてコスプレ歴が長くなるごとに、キャラクターが好き、というより、衣装そのもので選ぶことが多くなってくる傾向があります。例えば極端に言うと、そのマンガのストーリーは全く知らなくても、衣装が気に入ったら作ってしまうんです。みんながやっていないキャラをするのも好きですね。衣装がきれいで再現が難しそうなものに、敢えて挑戦する、それがベテランレイヤーの傾向です。そういう意味では、最近は韓国のオンラインゲームのキャラをする子が多くなりましたね。マグナカルタ、グラナダ・エスパダ、
The War of Genesisなどです。あと、マンガやアニメではなく、イラストやフィギュアの衣装を作る子達もいます。例えばピンキーストリートのコスプレとか。1枚でもイラストがあって、その衣装が気に入れば、それを作る子がいます。でも、そういった衣装を着てコンクールに参加すると、他の人たちがそのキャラクターを知らないので、オリジナルと比べることができなくて、審査ができなくて困ってしまうんですけどね(苦笑)。
色々苦労もあるコスプレ運営だと思うが、今までの運営の中で思い出に残っている、大変だった体験、そして楽しかった体験を聞いてみた。
大変なことも楽しいことも色々あって、どれか一つ、と言うとなかなか良い例が見つからないんですが・・・。あ、2004年のジャパンエキスポの時、パトレイバーのものすごい大きなロボットの衣装を作ってコンクールに参加した子がいたんですが、衣装が重いうえに、何十センチもの厚底の靴だったので、転んだら周りもその人自身も危ない。それですごく気を付けて、慎重に舞台に上がってもらい、舞台上ではなんとか無事に終わった。でも、ほっとして舞台袖に帰ってきたときに、なんと自分(ダビッドさん)の上に転んで、自分がその下敷きになっちゃったんです。あの時は大変だった(苦笑)。あと、ジャパンエキスポなどには近隣の外国からもコスプレイヤーが参加しに来るので、色んな国のコスプレイヤーに会えるのが楽しいです。イタリアや、イギリス、ドイツ、ベルギー、スペイン・・・オーストラリアから来た子もいましたね。そういう海外のレイヤーが自分達の作る舞台に上がるのを見れるのも、とても嬉しいです。
まさにインターナショナルなコスプレの世界。これからもその世界をもっと広げ、楽しいステージ作りをしていってほしい。頑張れ、コスプレファクトリー!(終)