コミックの流通について
コミック本の流通は、HACHETTE社やMDS社が取り扱い。全体の80%はHACHETTE社が取り扱っている。NMPP社とNLPP社は雑誌類が多い。
ちなみに消費税率は、雑誌が2.1% 、コミック本が5.5%と異なる。
流れとしては、出版社や本によって返品が可能な場合と返品不可があるが、返品は一般的に配送受け日から3〜4ヶ月後以内。全体の仕入れの中の60%が戻し可能。店から注文して本の配送があり、その後請求が来るが、支払い日は請求日から30〜45日後払いが一般的。請求金額の全額を支払い、本の返品分はクレジットとして処理され、次回の仕入れの際に相殺し、バランスをとる方法。荒利率は30%前後。
ALBUM店の販売規模と客層
ダニエルが責任者を任されているパリの同店舗で、年商530,000EUR(約7,100万円)。同店専従スタッフは3名。会社全体では仏国内に46店舗あり、日本マンガ専門店は2店舗、BDとの複合マンガ店が17店舗で、これらの19店舗の従業員は約80名。店舗はフランスの多数の都市(ニース・モンペリエ・ストラスブルグ・ナント・マルセイユ・コルシカ・など)にある。その他の店舗はフランスの一般的な雑誌等の販売キオスク形態。
同店来店者の男女比率は男性65%、女性35%で、年齢層は18〜30歳が主。女性客の比率は毎年増えている。来店者は土曜日で300人ほど、平日は平均200人。来店者の30%が何らかの商品を購入していく。購入平均額は20Eur
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商品の嗜好性<
コミック本を買う人はフィギュアやポスター類は買わない、グッズ類を買う人はコミック本は買わない、という傾向が強く、個々の客の購入嗜好は決まっている。
日本のB社のガシャポン自動販売機が店舗入り口付近に4台設置されている。商品は包みで隠されており、何が入っているかが楽しみの商品だが、フランスでは自分の欲しいものしか買いたがらない傾向が大変強く、2Eur出してハズレるかも知れない博打を打つよりは、7Eur出しても確実に自分の欲しいものを手に入れようとする客が圧倒的大多数を占める。ダニエルによると、フランス市場では最高でも4Eur以下なら中身が見えなくても買うが、それ以上だと中身が分かり、自分が欲しいものでないと買わない、という。ただ、トレーディングカードは中身が分からなくても拘らずに買う傾向。ガシャポンとさして値段は変わらないが、ガシャポンフィギュアに比べ、交換して遊ぶことが定着しているため、またガシャポンはフィギュアが1体しか入っていないがカードは10枚セットになっているから、と言う理由かららしい。因みに両商品共に、日本のように交換会はなく交換の交流はサイトで呼びかける程度。
成年向商品の販売については、警察の許可も届出も不要。只、客の年齢層が幅広く、少年少女も来店するため、常識的な自己規制として一般の商品売り場とは区切った未成年立ち入り禁止の専門コーナーを作れば、対外的にも問題はないし、親から訴えられても問題はない。
ALBUMのこれまでと今後
ダニエルがALBUMで仕事を始めたのは17年前(1987年)だが、当時はGLENAT社がアメコミの会社を買収し仏語訳で販売を始めた頃で、ALBUMはフランス・ベルギーのBD専門販売店舗だった。日本マンガは仏訳本はなく、ALBUMでは在パリの日系本屋から仕入れたり、または日本の知人に送ってもらうなどして、日本語オリジナルのまま販売をしていた。当時販売していたコミックは「ゴールドラック」や「キャプテンハーロック」など。
その後、「ドラゴンボール」や「北斗の拳」のテレビ放映が日本マンガのファンを広め、それがコミック購買者も育てた。コミックの発行数は1万部程度が普通で、多少売れる本の号で5万部ほど。
EJC注) 2001年の日本マンガ出版は269タイトル。2002年は377タイトル。
2002年の主な出版題名は「遊戯王」「ラブヒナ」「るろうに剣心」「スラムダンク」「Hunter×Hunter」など。各3万〜8万冊発行。
因みに2002年出版のアメコミは129タイトル。イタリアコミックは27タイトル。スペインコミックは12b新作。
(フランス国立出版連合より)
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今後のマンガ専門店のあり方は、日本にあるような、清潔で多品目の商品を扱うこと。 コミック・フィギュア・ゲーム・DVD・グッズなど、取り扱い商品を広げて販売場所も広くとれば
飛躍的な売り上げが望めると思う。 因みに、アルバム店の年商は2001年以降、毎年前年比130〜145%の伸びで推移。
Ken