フランス衛星テレビ
フランスの衛星局には、TF1が設立したTPSとCANAL+設立のCanalSatelliteがある。TPSの役員や管理職者は出身元が現在のTF1と聞いている。また、国の視聴覚監督庁関連もTF1が公共局当時の関係者が勤めており、局が民営化された今でも、TF1と国の監督庁は人事の交流が盛んで、番組制作・放映に関してリスクを負わないような局の運営をしている。ABプロダクション(1987年に「クラブ・ドロテ」という日本アニメ紹介・放映番組を作り、大ヒットを生み出したプロダクション)はTPSでアニメを放映しているが、視聴率は0.05%と極低。
日本のアニメ作品をフランスのテレビ局に売り込むには?
、価格をかなり安くすれば、M6局(TF1の競争局)が好反応を示すと思われるが、M6も現在は経営的に厳しい面があるため難しいと思われる。日本のアニメ番組を放映することについては、フランスのテレビ局からすれば、一般番組に比べてまだまだリスクが高いのが現状。最近目立つのが、一般素人を使ったクイズ、バラエティ、音楽番組など、制作費があまり掛からず、ほどほどの視聴率が稼げる番組。加えて、TF1、M6の両民間局間では似たような内容の番組が多く作られており、新規の番組制作・放映に取り組もうとする意思が殆ど見られない。現在のテレビ局全体が、リスクを負って新規市場を開拓しようとする精神があまりないと言える。
視聴率の調査は民間企業が行っているが、ここも国の機関の人事交流で役員などが任命されており、どこまで本当の数字かは不明。ただ一般的の視聴率は、やはりTF1が一番良い。テレビの各種情報の調査機関としては映画のCNCにあたる、INA
と言うものがある。
フランス製と外国製番組の放映比率規制は、単なる放映時間の比率だけではなく、番組制作における労働人口や文化面なども加味されて比率が決められている様子。地上波(無料受信)の番組は規制がうるさいが、有料局は多少緩和されてきており、フランス製と外国製番組の枠率や放映番組の内容も自由度が高い。
フランス劇場アニメ
映画館は、GAUMONT、UGC、MK2、PATHEの4社でほとんど独占。劇場上映とDVD製作もかなり重複した企業で行われており、販売時期や市場占有などの面で多々問題も出ている。
一例を挙げると、GAUMONTの子会社(GAUMONT BUENA VISTA INTERNATIONAL)はフィルム仕入れ会社だが、ディズニーと取引しており、同じくGAUMONTの子会社でDVDの仕入れ会社はディズニーと直接の取引はない。そのため、例えばジブリ作品について、DVDの方は販売可能状態の作品であっても、映画の方がディズニーとの関連でまだ上映できない。DVD販売は映画上映後に始めた方が売り上げが良いため、どうしても販売見送り、映画上映待ちとなってしまう。また、同一作家作品群の作品発表順序も映画館上映に主導権を持たれているため、本来の作品の出来上がり順よりも、配給会社の都合で発表作品は決められ、DVD販売もそれに従わざるを得ないのが現状となっている。
その他の小型映画館は個人経営が多く、CINE CLUBという提携関係を築き、上映作品の選定や仕入れなどを一緒に行っている(提携はあくまでもゆるいもの)。大手上映社に対しては、国から「映画は文化」の視点から製作(資金的にも上映的にも)協力をするよう指導されている。
以上
Ken